Overlay比較

複数の投球を重ねて軌道を比較

概要

Overlayモードでは、複数の投球をシミュレーションして軌道を同時に表示できます。投球比較の中核となる機能で、トンネル分析、球種設計の評価、一貫性のチェックに使えます。

Overlayをオンにする

Simulateボタンの隣にあるOverlayチェックボックスをオンにします。有効にすると:

  • 最初の投球はビューをクリアして通常通り描画
  • 2球目以降は別の色で軌道が追加表示されます

2つの投球軌道のオーバーレイ比較

2球をオーバーレイ表示 — FF(オレンジ)とST(グリーン)の異なる軌道

複数投球の一括選択

試合の投球リスト表示中に、複数の投球を選択できます:

操作 効果
Cmd/Ctrl + クリック 個別の投球をオン/オフ切り替え
Shift + クリック 範囲選択
“All FF (12)” ボタン その球種をすべて選択
“Clear All” ボタン すべての選択を解除

複数の投球が選択されると、Simulateボタンが “Simulate N Pitches (Overlay)” に変わります。クリックすると、選択されたすべての投球が順次シミュレーションされ、自動的にオーバーレイ表示されます。

警告

30球以上を選択すると確認ダイアログが表示されます。各投球にAPIコールが必要なため、大量の投球には時間がかかります。

アニメーション再生

複数投球をオーバーレイした場合:

  • 最大3個のボールが再生中に同時にアニメーション
  • 各ボールは実際の角速度で回転するテクスチャ付き野球ボール
  • ボールは時間同期されています — 155 km/hのストレートは130 km/hのカーブより先にホームプレートに到達
  • 最速のボール到達後も、最も遅いボールがホームプレートに届くまで再生が継続
  • コマ送り(← →キー)は最も遅いオーバーレイボールを含む全時間範囲をカバー

Overlay Statistics

2球以上をオーバーレイすると、左パネル(下にスクロール)にOverlay Statisticsパネルが表示されます。内容:

入力パラメータ

  • 球速、リリース位置、角度、BSG回転成分、角速度(ωx, ωy, ωz)、|ω|、成分比率

シミュレーション出力

  • ホームプレート通過点、Spin movement、Statcast比較、トンネルポイント

Statcast実測値

  • SC Move Horiz/Vert (cm) — Statcastで計測された実際のSpin movement(pfx)

すべての値は平均 ± σ、最小値、最大値で表示されます。セクションは折りたたみ可能です。

統計付きCSVエクスポート

オーバーレイデータがある状態でCSV Exportをクリックすると:

  • サマリーCSVには、投球ごとに1列、さらに末尾に統計行(mean, std, min, max)が含まれます
  • 軌道CSVには、全投球のデータが横並びで含まれます

ヒント

  • FF + ST のオーバーレイでストレートとスイーパーのトンネリングを評価
  • 試合中の全FFをオーバーレイしてストレートの一貫性をチェック(標準偏差に注目)
  • Batter’s Eyeビューとオーバーレイを併用して、打者目線で投球を確認
  • Tunnelボタンで各投球の23.8フィートのトンネルシリンダーを表示